土屋きみやす−ツッチーレポート

2010年08月の記事

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2010年8月23日(月) 12:35

NHKの大河ドラマ“龍馬伝”について

 先般、「さがみ龍馬先生顕彰会」が発足して私が記念講演をした関係もあり、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を毎週みているが、まず私個人の感想では主役の福山某を始め、ミスキャストが気になる。
 野生的な坂本龍馬を演じるにはハンサム過ぎるし、彼の喋る薄い唇と話し方の口元が龍馬という大きな人物を矮小化してしまっている。
 龍馬をはじめ幕末の人々が多くの写真を残しているので、ヴィジュアル的にも気になるのであろう。
 岩崎弥太郎も同様である。役者としては評価するとしても、この役はミスキャストである。

 先日の講演でも話したが、NHKはリアルさを演出するのに、幕末をホコリと汚さと怒鳴りあいで表現出来ていると勘違いしている。安易な演出である。

 黒沢映画の篠突く雨と、疾走する馬や人々、低いカメラアングルには程遠い。

 岩崎の家や家族の場面などでは、時には不愉快にさえなる。

 ドラマとはいえ、事実に無い事柄や間違った場面も多く、気になる。

 最近では、新撰組の近藤勇が寺田屋に来てお龍に言い寄り、更に薩摩の西郷某と名乗る龍馬が部屋に入って、近藤の気を失わせるという場面まであった。
 更に、その近藤が龍馬を襲い、龍馬と一緒に寝ていた北辰一刀流の千葉定吉道場の重太郎と刃を交えたのには驚いた。
 こんな事実は、どこの資料でも読んだことはない。

 ストーリーの展開の中で「亀山社中」と「海援隊」も混同しているし、船や銃を必要としていた長州藩に薩摩藩の力を借りて実現させた社中の近藤長次郎が長州からの謝礼でイギリスに留学しようとして発覚した際、彼を詰問する社中の一人が「亀山社中は利益を求めないことになっている」といったのには驚いた。
 龍馬は亀山社中やその後の海援隊を、西欧の「カンパニー」として通商や貿易を海運業で行い、利益を上げようとしていたのである。
 利益を追求するのが社中(会社・カンパニー)設立の目的なのである。
 長次郎が長州藩からの謝礼金でイギリスに留学しようとした事が、私利私欲で動くことを禁じていた社中の規則に反したので、彼は切腹したのである。

 最近(8月末)、亀山社中(?海援隊)のユニフォームが白い着物と袴になってドラマに登場し始めたが、英国水夫殺害事件の時に嫌疑が掛けられるきっかけとなったのがこの着物なのである。
 しかし、このユニフォームは“白筒袖”であり、残念なことにドラマでは普通の着物と袴である。

 細かい事を気にしていたらイライラするばかりであり、(これはドラマなんだから)と自分に言い聞かせながら観ている。

 また日頃大変お世話になっている某大学の名誉教授がオープン・キャンパスでの講演の内容をCDにしたものを送って下さった。
 万延元年遣米使節150周年のお話で、私の知らない内容もあり、大変勉強になったが、まくらの部分(講演の導入部分)で、海援隊の構成メンバーが後の明治維新を象徴するように、「薩摩・長州・土佐の人たちだった」とおっしゃていた。残念ながら事実は違う。

 海援隊士はほとんどが土佐の出身(約16人)で、わずかに越前福井藩出身の小谷耕蔵と渡辺剛八など6人、越後長岡出身の白峰駿馬他1名、そして紀州和歌山出身の陸奥陽之助(維新後は宗光と称し、農商務大臣・枢密院顧問・外務大臣などを歴任、条約改正と日清戦争の外交指導に尽力)、讃岐出身1人がいたのみで水夫や火夫を入れて50人ほどで、その中に長州や薩摩の出身者は1人もいなかった。

 またその方は講演で、幾つかの藩とともに岩崎弥太郎が亀山社中の設立資本金を出資しているかのようなお話をされていたが、事実は逆である。
 亀山社中が海援隊となりその後は土佐藩の海援隊となったが、旧幕藩体制が終焉を迎えた時に、後藤象二郎が土佐藩の貿易商社である「土佐商会」と共に、土佐海援隊の資産も岩崎に移譲している。

 自分の研究している分野に関しては、いろいろと気になるのである。

written by kimiyasu [ツッチーレポート] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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2010年8月4日(水) 22:02

「言うまいと 思えど 今日の暑さかな」

 誰の句だか知らないが、この季節にはいつも「言うまい」と思っても口から出てしまう。
 この季節にピッタリの俳句である。

 私は真っ黒である。
 たまの(?)ゴルフ、ヨット、富士登山、孫を連れての屋外のプール、どれも日に焼ける条件は揃っている事柄が多い。

 さて、参議院選挙も終わって時間も経過したが未だに話題になる。
 先日の友人宅でのバーベキューのとき、友人の一人に「私は千葉景子さんに投票したよ、たぶん土屋さんは千葉さんだろうと思ったから・・・」と言われた。
 まあ、否定も肯定もしなかった。

 参院選の選挙前と期間中、千葉さんの選対本部長をしていた友人の横浜のH県会議員から応援要請の電話を頂いた。
 「この3年間一遍も会っていないので、ここで積極的には応援は出来ないが、私の名前で良ければ使っていただいても結構です」と返事をした。
 そしてひと言「法務大臣になって、千葉さん死刑執行に署名した?」と訊いた。
 もちろんしていないのをしていたから、尋ねたのである。
 死刑廃止が千葉さんの信念であったとしても、こうした偽善的な行動や発言は選挙には不利だからである。

 私は死刑廃止論も理解はする。
 が、現在の法制度の下では、法務大臣になる人は、たとえ主義主張が異なっても死刑を執行をするべきと考えている。
 死刑が確定している凶悪犯が生き続ける事に対して、その被害者の家族のやりきれなさを思うと、やはり確定した法の裁きは下すべきなのである。

 現在、千葉さんは落選をしてもなお法務大臣で居続けている。
 “潔さ”という点からは疑問符が付くが、法的には許されている。

 問題は、自分の選挙後に2名の死刑に同意し、執行したことである。
 まるで大臣に居座り続ける為、野党の追及の矛先を和らげる手段として、2名の命を使ったように、思えた。
 残念である。
 法務大臣として、それも議員選出の大臣の時に執行するべきであったし、廃止論者なら、落選後もその信念を貫くべきであった。
 法務大臣自身の保身の為に、凶悪犯とはいえ、2名の命が消えた。

 閑話休題:
 私の日々の生活は最近の青空のように晴天続きである。
 到来物の美味しい地元の野菜や、肉、魚、ウコッケイの卵などなどで、エンゲル係数は低いまま推移している。
 今日も20尾以上の鮎が到来した。
 それもスッカリ食べるばかりに美味しく栗のようにホクホクに塩焼きになって・・・。



 さて、8月6日は「立秋」である。
 朝夕の風は確実に秋風になり、日に日に秋が近づいてくるであろう。
 しかし未だ未だ“残暑”は続く。

 お元気でこの暑さを乗り切って下さい。

 「 言うまいと ・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・ 」

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