土屋きみやす−ツッチーレポート

2007年9月13日(木) 00:00

2007/09/13 09:42

 前回の文末に「次回は最近の大和市政について書く」と約束したが、大和市議会開会中でもあり、それよりもっと面白いテーマを報告したくなったので、市政の考察は次回にさせていただく。
 (期待をされていた皆さん ゴメンナサイ)

 テーマはマイケル・ムーア監督の『シッコ(SICKO)』。
 マイケル・ムーアといえば、ブッシュ大統領とそのイラク政策を痛烈に批判した映画『華氏911』で一躍注目を浴びた人ですが、今回はアメリカの医療問題ということなので、日本の将来の姿をイメージできるかなと思い、観にいった。

 私が映画を観にいく理由は、そこに近未来の予測のための示唆があると思うからである。
 最近は『ダビンチ・コード』、これは21世紀の世界の宗教への考察のため。
 そして、2001年9月11日にはつきみ野マイカル・サティで『パール・ハーバー』を観てきた。
 偶然だが、家に帰りテレビを観ていたらツインタワー・ビルに飛行機が突入する本当の攻撃シーンだった。
 数時間前まで“バリバリ・キーン、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ”という真珠湾攻撃のシーンを観ていた私にとって、なぜかアメリカの60年近くの歴史が連綿としているように思えた。

 ところで話は変わるが、我が家も便利になったものである。
 今回行ったグランベリー・モールまで車で5分、サティなら車で1〜2分、もちろん両方とも歩いて行かれる距離である。

 失礼、本題である。
 この『シッコ』は「テロより怖い 医療問題」というキャッチフレーズの、アメリカの医療実態を鋭く暴いた作品である。
 基本的には、アメリカを模範としてその姿を追いつつ、悪い所はそうならないようにするのが戦後の日本の政治・社会・経済体制であった。
 その意味で、この映画は近い将来の日本の医療社会を示してくれると思った。
 それにしても一言で言って、アメリカの医療社会がこれほど(ひどい)とは思わなかった。
 ムーアは保険業界をそのターゲットにして、さまざまな実態をこれでもか、これでもか、と見せつける。

 さて、日本はどうであろうか?
 ややもすると診療報酬や薬価さらには研修医制度など、国(現政治体制)を批判する旨が多いが、私は医療に関わる業界全体の問題だと思う。
 
 「医は算術」のような医者の世界。
 「薬浸け」にするクスリ依存社会。
 「人間の将来に対する不安や万が一」につけ込む保険制度。
 さらにしばしば首をかしげるような判決を下す「医療裁判」。
 「現象面だけ」を大騒ぎして本質に迫らないマスコミ。
 そしてその元は誰であろう、“病院好き・医者好き・薬好き”の日本人そのものなのである。

 (最近の妊産婦が次々と救急入院を断られた出来事や産婦人科医の不足の本質は何か?医療を提供する側にも厳しい社会なのに、マスコミなどこういった本質の問題提起はしない)

 なかなか映画の話に入らない。
 ムーアは比較対象の素晴らしい国としてカナダ、イギリス、フランスと現地に突撃取材して問題を提起する。
 最後はキューバまで行ってアメリカと比較をする。
 どうやらムーアはこの映画で社会主義を賞賛したいようにも見えるが、イギリスで1948年頃からの“民主主義の成果だ”と明言されたのが印象的だった。

 興味深かったのはグアンタナモ米軍基地に収容されているアルカイダ達には充分過ぎる医療環境が提供されているのに、9・11テロで救命・救助に従事した人たちが今でも後遺症や治らない病気で苦しんでいるという報告だった。

    最後に映画として面白かった所、3点。

  1. 場面の展開が突然で、逆に面白かった。
  2. パロッてしまう(パロディ化)場面や、シニカルでアイロニカルな場面での音楽の曲がピッタリ。
  3. 保険業界と癒着している議員の紹介場面が、まるでこの映画のために出演しているよう。
  4.  などなどであった。

 やはりぜひ観ていただきたい。
 私は改めて思った。
 「病院にも、医者にも、薬にも、世話にならないよう、健康で生きよう!」と。

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