土屋きみやす−ツッチーレポート

2008年12月2日(火) 00:00

2008/12/02 10:18

 12月1日の日経新聞で、日本経済新聞の「第六回行政サービス調査」の記事を読んだ。

 私が“日経ランキング”と称し、大和市の全国でのランクを推し量り、行政執行の一つの目標にしていたもので、全国の市と東京23区の行政改革状況とサービスの水準比較である。

 「日経グローカル」を年間契約していないとその全体を見ることが出来ず、前回(隔年の為、一昨年)はチェックしていなかったが、前々回(2004年か?)まではトップクラスだったはずである。

 数年前に、私が東京の板橋区で講演とパネルディスカッションを依頼された時に全国のランキングを資料として紹介したが、確かその頃の大和市の“サービス度”は全国でトップ5以内位だったと記憶している。
 無論、最も大切な“行革度”も上位であり、神奈川県内の市の中でもトップだったと記憶している。
 神奈川県内の市は東京都内の市と共に全国でもトップクラスが多く、ITの横須賀市やサービス度などの藤沢市をはじめ、ライバル市が多い中で、大和市は健闘していた。

 “していた”・・・・・・・・・・・・・過去形である。

 今回の行政サービス調査では上位50に入っていない!
 神奈川県内でも秦野が18位(前回28位)、厚木市が33位(前回82位)、鎌倉市44位(前回131位)で大和市の名は無い。
 かつて、大和市の良きライバルだった東京都三鷹市は第1位(前回2位)である。
 以前、三鷹の市長に「大和市さんの自治基本条例を参考にさせていただいていますよ」と、話し掛けられたことを思い出した。

 行政改革度の上位50には大和市は入っていたが、31位で前回(2年前)は13位だったとのことである。
 県内他市も上位に川崎市(5位)、逗子市(9位)。横須賀市(12位)、平塚市(18位)、横浜市(29位)とひしめいており、大和市職員の今後のモチベーションが心配である。

 行政の目標は人気取りやバラマキではない。

 将来を見据えた行政施策が必要であり、これは今の国政にも言える。

 “政治とは次の時代を考えるもので、次の選挙を考えるものではない”

 明日の12月2日、私が大学で講義する内容は私の最も尊敬する後藤新平についてである。

 後藤新平は、“行政全般について権力的な規制行政を担うのが国家であり、非権力的なサービス行政を担うのが社会の中の自治組織とくに自治体である。社会が進歩し、自治の力が強まれば、行政作用の重点はやがて国家の規制行政から自治体のサービス行政に移行する 云々”と言っている。


 大和市の住民参加や協働を進めていた市民の皆様から多くの嘆きを聞く。

 数年前、私に講演とパネルディスカションを依頼してきた方々が応援した千葉県白井市の市長選で、初当選された市長が「市民参加の行政を目指します」と当選インタビューで言っていたのが印象的だった。

 もっと興味のある方に、もう一つ紹介する。
 後藤新平はその著『政治の倫理化』の中で次のように言っている。

― 自治の精神は決して舶来の新思想でもなければ、一行政の局面に専用せられる程、狭苦しい観念でもない。其の淵源は深く生物固有の本能に根ざし、其の作用は人類 社会の協同生活全般を支配する。古人は格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下と説いたが、吾人の所謂自治精神とは、之を要するに此の修身の工夫、修養、努力に外ならない。然らば如何にして身を修めるかといえば、正心・誠意・致知・格物と下学(かがく)して上達するのである。其の下学するや近代科学の真を究はめて物に格り、其の上達するや宇宙の大霊と冥合する。―

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