土屋きみやす−ツッチーレポート

2009年6月15日(月) 00:00

2009/06/15 18:41

 最近の(というより、いつの世もだが・・・)ニュースに接していて、私は“つくづく世の中というものは悪事や不正が後を絶たないものだ”と嘆いている。

 飲酒運転が良い例である。本人は「この位なら・・・」と勝手な判断でやるのだろうが、それが間違いのもとなのである。


 直近の大学の講義でも(資料1)、先日の大和市倫理法人会のモーニング・セミナーでの講演でも(資料2)、こうした昨今の風潮を憂いて「コンプライアンス」を主要テーマにした。
<資料1>
 大正大学 TAP講座
「まちづくり(地方自治・都市政策」はおもしろい」概論
招聘教授 土 屋 侯 保 
春学期第7周
「コンプライアンスは法令遵守より重い」レジュメ.
  1. 語源は「Complete Supply」

  2. 「完全なものの提供」がなぜ「法令遵守」?

  3. 法律以上に重いのは"倫理"?"正義"?

  4. 東洋思想で求める"天"への畏敬。

  5. その他。

<資料2>
(大和市倫理法人会 経営者モーニングセミナーレジュメ)
「報徳思想とコンプライアンス」
大正大学招聘教授 土屋 侯保
  1. 二宮尊徳の思想(報徳思想)とは?
    推譲と分度について。

  2. 赤字国債、起債、借金の世の中で良いのか?

  3. 拝金主義と自己保身の世で良いのか?

  4. コンプライアンスとは”法令遵守”か?

  5. その他。

 そして結論は東洋思想の“天”でまとめた(資料3)。
<資料3>
「天」の思想

  天=至上神の観念をもっとも発展させたのは漢民族で、「天命」、天道」、「天人相関」、「天理」など多くの言葉がある。
「王者は常に民を尊びて天とす」

「天網恢恢 疎にして漏らさず」

「天に口無し 人をして言わしむ」

「天に唾する」

「天の与うるを取らざれば 反って其の咎を受く」

「天の声」

「天知る 地知る 子知る 我知る」

「天の時は地の利に如かず 地の利は人の和に如かず」

「天の作せる孼(わざわい)は猶違(さ)くべし、自ら作せる孼は逭(のが)るべからず」

「天の高きに処(お)って 卑(ひく)きに聴く」

「天を怨みず 人を尤(とが)めず」

「井の中の蛙 大海を知らず 而して天の蒼さを知る」

 ところで充分予測されたことだが、政令市千葉市長選挙で若き新人が前副市長などを破って当選した。

 前任の市長が収賄容疑で逮捕と辞職に伴うもので、まずその前任市長の犯罪行為こそ唾棄すべきものであるが、その時の副市長が市長選挙に立候補することの無自覚さを私は嘆く。

 世の中には、こうした世論(私のいう“天”)を理解できない人や政党(今回の自民党と公明党)がいることも事実であり、つくづく嘆かわしい。

 かつて大和市で新たに就任した市長から「引き続き助役をやって」と懇請されたが、「二君に仕えず」と言い、さっさと助役を辞めた人がいた。

 私が市議選に初めて立候補するとき、父は私を連れてその方のところに伺い、「こういう人こそ本当の人格者であり、この人こそが真の士(さむらい)だ」と表現し、紹介してくれた。

 今の時代、平気で時勢の流れで乗り換える人がいるが、人(天)は必ず見ている。


 今回の千葉市長選で立候補した副市長には勿論、罪は無いのであろうが、道議的に補佐をする副市長が「知らなかった」、「関係していない」、「そうした恐れは感じられたが諌めなかった」というのでは、そもそも副市長失格であり、ましてや市長の資格はない。


 厚生労働省の現役キャリア官僚の局長が郵便法(障害者団体に対する郵便料金の割引制度)違反で逮捕されたが、これも唾棄すべき犯罪である。

 政治家が関与しているとの話もあるが、嘆かわしい。厳しく処分すべきであろう。


 将に今の時代に求められるのは、単なる「法令遵守」ではない本当の意味の「コンプライアンス(語源=Complete Supply)」であり、東洋思想の「天」なのである。

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