土屋きみやす−ツッチーレポート

2011年11月25日(金) 00:00

戒石銘と日米の地位協定について。

 まず、前回「戒石銘」についての説明をするという予告をしたので、簡単に説明する。

 戒石銘とは現在の福島県二本松市にある石碑で、公人として心すべき言葉が彫ってある。
 江戸時代、二本松藩主の丹羽高寛公が藩儒岩井田昨非の進言を受け、藩士の戒めとして刻ませたもので、国指定史跡として現存している。

 そこには、「爾俸爾禄 民膏民脂 下民易虐 上天難欺」の16文字が刻んである。
 すなわち「爾の俸 爾の禄は 民の膏 民の脂なり 下民は虐げ易きも 上天は欺き難し」という言葉で、意味は、「お前が頂く俸禄(報酬)は、民の汗と脂の結晶である。民は虐げ易くとも、天(神・オーソリティ)を欺くことはできない。」というものである。

 私は市長現職時代、市の職員に公務員たるものが心すべきものとして何度かこれを紹介した。

 残念ながら、贈収賄事件を起こすような職員には、通じないかもしれない。
 むしろこのような公務員にはもっと次元の低いお話、たとえば「懲戒免職になれば、たった数十万円の収賄で将来貰えるであろう数千万円の退職金がパーになる」ことの馬鹿馬鹿しさを教えるべきであろう。

 さて、前回のブログで、この大和市の謝罪会見をテレビで偶然見た時の心境を、「まるで天か神のような偉大な存在によって私に知らせるが如き瞬間」と書いたが、こうした不思議な出来事に多く遭遇する。

 たとえば、大学の講義にぴったりのニュースや出来事が、いつも起きるのである。
 受講生募集(今回の秋季なら夏頃)の時に既に毎週のテーマを決めているので、いつも感じることだが、不思議である。
 次回11月29日のテーマは「「まちづくりとインフラ整備」である。
 残念だが大和市の土地区画整理事業とこの贈収賄事件にもふれなければならない。

 又、前回のブログの中で、米国務省元日本部長のケビン・メア氏の著書『決断できない日本』を紹介した。文中、「ほとんどの記述箇所に関して、私はメア氏の立場と主張を支持する」と書き、次に「(日米地位協定以外は・・・。)」と付け加えておいた。是非もう一度ご覧いただきたい。
 そして昨日(11月24日)のニュースと今日(11月25日)の新聞報道である。
 読売新聞の1面トップには「米軍属 日本で裁判可能に 公判中の重大事故 地位協定 運用見直し」とあった。
 昨日と今日のこのニュースも、オーソリティ(天か神)が私のブログに呼応して日米地位協定問題を取り上げたように感じた。

 メア氏は本文中で、「日本では、罪を犯した米軍人が公務執行中である場合を除き、原則として日本の法律が適用され、日本の裁判所が裁くことになっていますし、決して一方的に日本側に負担を強いる内容のものではないのです。」と書いている。

 私の永年の主張は日米地位協定の第4条のDの3の見直しである、すなわち、「身柄引き渡し条項」である。

 江戸時代末期、徳川幕府(その時の実質的な権力者は大老井伊直弼)が日米通商条約を天皇の勅許を得ずに結んだことが倒幕・尊王運動になって行くが、もう一つの倒幕の大きな原因が、この不平等条約なのである。

 片務条約・不公平条約を改定もせず、相手国に唯々諾々としているのは独立国としてあるまじきことであり、戦後の歴代内閣の責任は重い。

written by kimiyasu [ツッチーレポート] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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